コロナ禍では、GOTOキャンペーン、アベノマスク配布、特定給付金、など、様々な政策が試みられ、多くが失敗とは言えないまでも、裏目に出ている。これらは、良く言えば、性善説、厳しく言えば、大衆の知恵を甘く見て、頭でっかちで考えられたものだ。特に、ITと連動して、システムの隙をついた犯罪も増えている。ネットゆえに、心理的な罪悪感が無くなるのか、ネットでは人格が変わるのかもしれない。
オレオレ詐欺なども高度化しているし、ネットでの偽りの銀行口座をクリックさせて、振り込ませる手口なども、巧妙になっている。その知恵や努力を正業に、向けてくれればとも思う。
そもそも、世の中の暗黙の前提が、社会を治める側が、常に賢ければ、知力で劣る犯罪者を捕縛し、犯罪も未然に防ぐことができるだろう。実際、かつては、学校や社会で知力に劣る失敗した人間が犯罪者となる場合も多く、世の中は成り立っていた。あるいは、治世側の役人が民間人より知力で上回れば、政策は上手く行く可能性が高くなろう。
しかし、最近は、知力で優れるが、教育の過程かどうか不明だが、正義感や道徳感がなかったり、この社会に失望した若者が、ぐれていき、その異才をITや金融などで発揮する場合が多い。技術の進化に政治や法が追いついていない場合、その隙を、「見事に」ついて、成功し、正義とは言えないが、違法でもなく、金を、正業の者よりも、稼ぎ、それをマスコミが煽れば、社会や民主主義の前提が崩れる。