去る10月31日、11月1日と、東工大(ZOOM開催)で、研究イノベーション学会(この分野では国内最大、35年の歴史)が開催され、約100件の発表があったわが理科大MOTから発表は、若林3件(うち、単著2)、若ゼミ5件(学生と若林が共著)、他1件。
学会発表は、コロナ問題等のホットイッシューと、科学技術の経営や政策に関わる課題の他、研究・開発の計画・立案・調査・管理・評価等、および関連する人材・組織・社会等に関する研究報告、事例報告など恒常イッシューがある。具体的には、①技術経営(戦略・R&Dマネジメント)、②技術経営(教育・育成)、③技術経営(事例・ビジネスモデル・事業化)、④知的財産、⑤産官学連携・地域、⑥研究・イノベーション政策、⑦イノベーション・起業、⑧国際(競争と協調)、⑨人材、⑩分析と評価、⑪科学と社会、⑫その他からなる。
当日、若ゼミは、D会場(技術経営、R&D)だが、若林より「R&D費の適正水準~日米テック企業比較」、「アーキテクチャー摺合せ・モジュラー論と経営重心の関係」、「製造装置業界の垂直水平競争力分析」、学生から「特許共著者ネットワーク分析による企業ノーベル賞受賞者とその組織分析」、「半導体と装置の価値は競争か共創か~パッケージとチップボンダーのケース」、「リードユーザーの先進的なニーズを元にした新規事業化のケーススタディ」、「アフターコロナにおけるものづくり企業の雇用制度についての考察」、「日米産業比較による参入障壁とイノベーションの相関についての検証」。後日、座長や参加者から、我がMOTは、レベルが高くエクサイティグだと、褒めて頂いた。
学生は、一部、自身の理系専門分野以外は、このような学会での発表いわば他流試合は、初めてであり、頑張って取り組んだが、いい経験になったようだ。このセッションだけでなく、午前中の他のセッションも視聴したが、自分たちのレベルが高いことも自覚し、大いに自信にもなったようだ。いわば、校内大会、校内模擬試験では、上位だったが、全国大会、全国模擬試験では、果たして、どうだろうと、いうところが、全国大会でも上位であることが認識したようだ。さらに、学会参画の意義や面白さが体験でき、知的刺激を大いに受けたようだ。