パナソニックは13日に楠見常務が2021年に社長CEOに昇格、津賀社長は代表権のない会長、長栄会長は特別顧問となる人事を発表。また、2022年4月に持株会社制へ移行、社名をパナソニックホールディングスへ変更する。https://www.panasonic.com/jp/corporate/ir/pdf/jn201113-2.pdf
日経報道その他で、記事も多い上、楠見氏は、直接の面識はないため(津賀氏は、かつて、日経BP開催セミナーでパネラーとして同席、多少、議論もし、直接の面識はあった)、特段、記事以上のことを知っているわけではないが、以下の点を指摘したい。
MOTで3年前に「技術系経営者論」という授業で、社長のキャリアパス、社長の再定義、そのリーダーシップなどを論じた上で、各社の次期社長の予測方法を示し、演習で、ソニーとパナソニックなどについて発表してもらった。楠見氏が有力だと考えていたが、学生の中にも見事に当てた者がいた。
今回、ホールディングス制にしたのは、重厚華美だが中身の無い社外役員の考えそうなことだ。電機大手の中では、この5年では、パナソニックは業績最低、住宅やクルマなどやたら事業を広げ、経営重心論からも最悪レベルだ。そこまで広げたということは、当然、ホールディングスしかない。