情報入手源と検索技術

3年程前に、MOTの社会人学生から、どうして検索が上手いのかと聞かれ、当時は、普通にキーワードを入れているだけなのに何故だろうと不思議だったが、最近納得した。スマホで広告ニュースを見ている学生と、PCで、多様で長時間、しかも、グーグルだけでなく、複数のサイトで、日本語、英語、たまに中国語(わからないが)で検索して、どんどんPCが賢くなっているからだ。

台湾のIT天才と言われる、オードリー・タンは、意外なことに、PCは使うが、スマホを使わないという。スマホの奴隷になって自由を失うからだそうだ。「台湾の天才」オードリー・タンが語った「私はなぜスマホをつかわないか」(語り)オードリー・タン,構成)クーリエ・ジャポン) | 現代ビジネス | 講談社(1/3 (ismedia.jp)

 全く同感である。スマホを持って以来、タダのニュースを見ていると、どんどん、似たようなカテゴリーばかり増え、ニュースと思ったら、本や商品などの宣伝だったりする。これでは、ニュースを見ているのか、広告を見ているのかわからない。

 GAFAなどのプラットフォーマは、独禁法次第であり。イノベーションにはいい面もあるかと思っていたが、自分自身がスマホで、こうした経験を経て、考えが変わった。リナ・カーン氏の指摘通りではないか。新たな「独占」、巨大ITにメス 独禁法の常識覆す: 日本経済新聞 (nikkei.com)

我々の知の選択肢・自由が狭まれているおり、大衆はどんどん愚民化され、いわば、脳や心の食物においても、自然食品でなく、人工食料で家畜化されている。そして、どんどん良質なコンテンツが駆逐されていると確信した。実際、本は少し前の雑誌であり、雑誌もどんどん劣化している。大衆の志向は、多様化するどころか、巧みなマーケティングか洗脳で、画一化されているのではないか。

 必要で欲しい情報はどこかにはあるが、GAFAの存在が、そこへの到達の障害となっている。自身で本を探し、論文を読み、相当、努力しないといけない。