日清紡HDの通期決算説明会が2月12日13時からWEB開催。開示について、質問時間を長くとる等工夫されているが、対面復活が期待される。プレゼンは、決算動向が村上社長、無線通信が初登場の小洗JRC社長、質疑はNJR小倉会長他、無線通信、デバイス、ブレーキの各分野とバランスよかった。
業績は最終的に上ブレ
2020年12月期決算は、売上4620→4571億円、OP赤字40→12億円と52億円の上ブレ、NP10→135億円と後半、原価低減、経費削減、クルマ関連回復もありOP黒字化。株売却もあり。
セグメント別では、クルマの急回復で、ブレーキが54億円、精密機器も19億円の改善、デバイスは顧客工場稼働低下が痛手だが4Qは回復。無線・通信では、マリンの赤字幅縮小、ソリューション特機が好調。デバイスは、在庫取崩しでOP減もあるが、急回復、ファウンドリ不足はUMCで確保。AKM火災影響は全社で対応し影響無し。
2021年は、売上5040億円、OP68億円、NP40億円、セグメント別では、デバイスが50億円増益で黒字戻し。NJRとリコー電デバ統合コスト等織り込み、全社消去10億円悪化。コロナ禍続く前提。
セグメント別は、無線通信が、ソリューション特機増収減益はミックスと案件の悪化、マリン黒字化、モビリティが通信機部門の完全移管で増収黒字化。ICTメカトロ赤字継続。期待のローカル5Gはソリューションかモビリティか未定。デバイスは、1Qは万遍なく汎用品強く、2QはAKM代替恩恵の他、統合によるシナジー期待。在庫積み増しによる稼働益もあろう。
無線通信の成長