日経報道によると、パナソニックがサプライチェーン効率化ソフト大手のブルーヨンダー社を7000億円規模で買収する模様。同社は、カナダで、JDAソフトウェアとして、1985年創業、顧客は英ユニリーバや米ウォルマートなど世界約3300社にのぼり、2019年度の売上高は約10億ドル、従業員5000名、EBITDA率24%、パナソニックは、2020年に860億円で同社株式20%を取得済み。残る分は米ファンドのブラックストーンとニューマウンテンキャピタルが所有、全株買い取りに向け詰めの協議に入っている模様。実現すれば2011年に約8000億円を投じて旧・三洋電機と旧・パナソニック電工を完全子会社化して以来の規模。パナソニック、米ソフト大手買収 7000億円で最終協議 :日本経済新聞 (nikkei.com)
パナソニックのM&Aは1991年のMCA買収8000億円弱)、2002年の松下通信工業、九州松下電器など(株式交換)、2011年の松下電工、三洋電機の8000億円など、成功したとは言い難い。その最大の問題は、PMIにおける企業文化のアンマッチとフリクションであり、それぞれに、事業特性に応じて独自の文化を持った会社を、無理に、B2Cの家電カラーに染めようとしたことが問題であったように思う。今回は、良い買収だとしても、やはりPMIが懸念される。それや、B/S悪化を嫌気して、株価は下落したようだ。
津賀氏は、現在のパナソニックの分化を変えようと、外部から多くの人財を取り込も、HD制導入などの形を変えたが、なかなか難しい。
新しい楠見体制で、これらの人財や形がどうなるのか、注目だが、今回、あまり報じられないが、2月25日に発表された人事では、CTOが宮部氏から小川氏に代わった。リリース (panasonic.com)
小川氏は、パナソニック生え抜きの生産技術屋であり、以前、IR説明会で、縦パナを横パナと説