ここ数年、親子上場の問題もあり、MBOによる上場廃止が増えている。東芝に対する唐突なCVC社の提案も、そうだ。
MBOのメリットとデメリットと実態
若林ゼミの三上論文「再成長型MBOのメタモルフォーゼ戦略について」
経営文化重心が企業とファンドで適合性があるか
新生東芝のMBO是非
そうした観点で、現在の東芝のMBOを考えると、事業ポートフォリオは、リスクが低く、固有周期が長い重電などが主であり、常識的に考えれば、CVC等のファンドと経営文化重心において、適合性があるとは思えない。また、MBOでは有効なポートフォリオ入替やリストラも、既に実行済であり、更なる企業価値向上の妙案があるとも思えない。