村田の通期決算説明会が28日オンラインで開催、参加した。プレゼンは、IR担当、質疑応答は、中島社長、竹村常務、市況や業績の細部に関するものが多い。プレゼン資料は同様だが、決算短信で、よりROICを強調した開示となった。また、長年、IRや財務のトップであった竹村氏が退任。この1-2年で経営層は一変した。
業績は上ブレ、2021年度は慎重
業績は2020年度の売上1.57→1.63兆円、OP2900→3132億円、NP2160→2371億円、ROIC18.5%、計画比で売上4%弱、OPで8%と大きく上ブレ。なお、前期の貴金属売却益反動減、コンポーネントの減損反動増、みなとみらいのコストアップが特殊要因である。
4Qに懸念されたスマホ調整なく、クルマ市場部品取り込みの動きあったため。受注4Qは5162億円とMLCCが強く、モジュールは減を打ち消し、高水準、受注残4343億円は過去最高であった。CAPEX1967億円は建屋もあり多め、Dep1431億円、R&D1017億円。
計画2021年度は、売上1.66兆円、OP3200億円、NP2400億円、ROIC17.9%、CAPEX1600億円、Dep1480億円、R&D1040億円。CAPEXが建屋等は無く実態は横ばい、内容はMLCCのキャパ10%、高周波、インダクタと電地など。
アプリケーション別、結果スマホはプラスだった
モジュール苦戦
MLCCバブルか
課題の電池は赤字継続、メトロサークは
さすが村田だが、課題事業は続く