ビジネスだけでなく、人生全てが、運やタイミングの要素が大きく、志や精神力や体力であり、これも運かもしれないが、人間関係などで決まる。何度か失敗しても、そこから学び再挑戦すれば、成功することもあるだろうし、優秀であっても、一瞬の油断で失敗する。
もちろん、経営も、同様であり、殆どが運であり、タイミングであり、人間力である。しかし、日経新聞の名コラムである「私の履歴書」はじめ、自伝などでは、主人公が、実力やリーダーシップで成功したように思われる場合も多く、それを、事実として引用して、論文等が執筆される場合もある。もちろん、御自身が、運や縁に恵まれたと認識され書かれている場合も多いが、運や縁であることを、認識しながら触れないのか、認識すらしていないのかは不明である。
成功には運と縁の要素~要は人脈であることは、ネットワーク科学の大家バラバシが『ザ・フォーミュラ科学が解き明かした「成功の普遍的法則」』で著している。ベンチャーの成功要因は、ビル・グロス氏によれば、アイデア、チーム、ビジネスモデル、資金調達、タイミングの5つの中で、タイミングという。ビル・グロス: 新規事業を成功させる一番の原因 | TED Talk また、ツキを呼ぶには、質より量であることは、科学者、芸術家、発明などの実例、起業論、『「加速力」で成功をつかめ!』(斉藤孝)などで指摘されている。故に、アジャイルで回数を増やすことが重要になる。そのうち、学習を通じて、自身が成長し、あるいは、タイミングも合ってくる。
多少なりとも、ビジネス経験、起業経験がある場合は、当然であり、投資でも、ビジネスモデルや戦略でなく、経営者の人間力等やタイミングが重要なのだが、多くのビジネススクールでは、人物やタイミングについては、多くは語らない。
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人間力や志などの3W、タイミングや状況の2Wを理解した上で、1Hとの関係で、理論と実践、一般解と特別解を、ダイナミックに、行ったり来たりすることが重要だが、1Hの丸暗記で、良しとするのは、悪しき受験勉強制度のためだろうか。