パナソニックの新CEOである楠見氏による説明会がオンラインで開催された。当初は、リアル会見が予定されていたが、緊急事態宣言中でもあり、オンラインとなった。
プレゼン資料などは、従来に比べ、洗練されたが、就任したばかりでもあり、内容は理念が中心で、業績目標などはなく、具体性が薄かった。また、質疑は、車載やエナジー、Blue Yonder等、対応は上手いが明確ではなかった。
まず、中期戦略の成果としては、経営体質の強化、事業ポートフォリオ改革(成長投資、共創、収益性改善)、車載事業の収益改善を掲げ、課題として、それぞれの事業領域での専鋭化とした。今後の方策に際して、松下幸之助の「水道哲学」「物心一如」を紹介したことは、印象的だが、モノだけでなく、コトを重視する中で、地球環境などSDGs対応にコメント。そして、直近の話題のエナジー(車載電池など)、Blue Yonderについて紹介。戦略というよりは、オペレーションを強調、現場に強い氏らしい。
組織体制は90年代からやり直しか~ソニーに似る