勝てば官軍、公式文書の多くは、勝者が書く歴史でもある。それゆえ、敗者や関係者は、小説や演劇で事実を語る。米では、客観的に、記録を残す。しかし、日本は、消してしまうことが多い。
ワクチン接種に関連して、デマが多く、若者がデマを信じ、政府やマスコミなど権威の見解を、若者が信じないのは、公式文書改ざん、古くは大本営発表、最近では、朝日新聞などのマスコミの捏造が背景にあるだろう。大企業の不祥事も、当初、否定し、結局、マスコミや噂が正しかった場合も多い。
貢献度合と評価のタイムラグ
さらに難しいのは経営者、あるいは、技術者の貢献である。マスコミの記者も異動が激しく、直近の結果でしか判断しないし、アカデミックは、公式文書と直近のアンケートが中心になる。この結果、マスコミやアカデミックによる見解は、90年代はおろか、わずか10年前でも、当時を知る者にとっては、違和感が多い場合もある。実際に、当事者は隔靴搔痒、忸怩たる思いだろう。