トップ層でなくサポート層を強化せよ~大学公共機関は事務組織、企業はアシスタント

 人材戦略では、トップ層の強化に目が行きがちだが、重要なのはサポート層である。人事異動や予算も、大学なら学長はじめ教授、役所ならキャリア官僚、企業なら社長や役員、部長、プロフェッショナルの強化は話題にもなり、意識されている。報酬アップや働き方の制度が導入されている。こうした人材は、ある意味、代替が利く上、任期あるいは滞在期間も短い。

しかし、大学なら事務職員、役所ならノンキャリアと言われる層、企業ならアシスタント等、さらに、アルバイトであっても、組織や人間関係に粘着性が強く長期間において縁の下の力持ちとして極めて重要である。それにもかかわらず、報酬制度や働き方も改善されず、かなり能力差があるのに反映もされず、悪平等が多い。