ノーベル賞~外れた受賞者予測

今年もノーベル賞が自然科学や文学で発表された。あとは、政治的な側面も多い平和賞や、正確には、ノーベル賞ではない「経済学賞」発表を11日残すのみとなった。日経新聞では、私の履歴書で2019年の化学賞に輝いた吉野氏を取り上げ、経済教室面のコラム「やさしい経済学」欄で9月から「ノーベル賞が映す経済学」で連載した。

広がる対象範囲

 今回、興味深かったのは、物理学、化学、医学生理学賞、文学でも、マスコミ・リサーチ機関等の多くの予想が見事に外れたことだ。物理学の真鍋氏は、勉強不足で全く知らなかったが、こんな分野も対象になると驚いたが、逆にノーベル賞選考委員会の先見性に感心した。どうしてもノーベル賞というと湯川、朝永の基礎理論の印象が強く、工学部時代は、教授からも工学が対象にならないと言われていたので、その後、デバイス等の工学が対象になり、驚いたが、どんどん、対象が広がり、広く物理学を捉えているのだろう。地球物理学や気象学の研究者は大いに勇気づけられただろう。

 

出る杭を打つな

 

日本人でなくても、もっとマスコミは取り上げるべき

 

 

 

エッジの目利き力