カーボンニュートラルにおける人口減少

全くの専門外であり、深入りする気もないが、それこそNO Sideニュートラルの立場で、カーボンニュートラル、GDPCO2と気候変動についてコメントする。CO2上昇と気候変動は、自然科学の分野であり、真鍋氏のノーベル賞研究もあり、正しいのであろう。GDPCO2排出は経済学だろうか。

 GDPCO2排出量は、世界全体では、強い相関があるようだ。ところが、一人当たりGDPCO2排出の関係は、デカップリングもあり、2万ドルを超えると、その傾向が強い。省エネや、脱火力発電などの技術進歩の影響もあるのだろうが、それだけだろうか。人間の欲求がある水準からは、エネルギーを使わない知的活動が増えるかもしれないし、活動量の限界もある。さらに、両者は相関関係か因果関係か。GDP増→CO2排出増か、CO2排出増→GDP(火力発電等はそうだろう)なのか。 

 人口も減少する。現在の80億人から、2100年には60億人となる国連推計もある。

一人当たりGDPも無限ではなく、サチュレートする中では、人口が3割減れば、世界GDPも減るだろうし、各国の一人当たりGDPCO2の関係からは、CO2もサチュレートする可能性もあるのだろうか。

 

 コロナ禍対応では医学疫学と経済学の連携が難しかった印象がある。気候変動では、経済学と気候学、地球物理学などとの連携が望まれる。ただ、こうしたアカデミック分野こそ、縦割り穴掘り志向が強く、横の連携ができない人間が多いことを懸念する。