新しい資本主義とは?

岸田内閣発足の中、「新しい資本主義」や、成長と分配が議論になっている。また、小生も、米中摩擦やコロナ禍では、これまでの市場至上主義的な資本主義ではダメだと指摘している。そこで、少し整理が必要だろう。世界全体の話と日本についての話では状況が異なるからだ。

 横軸に自国の経済体制、縦軸に外交やグローバルルールを取ってみると、中国も米国も縦軸は自由というよりも立場について意識が強い。横軸は共産国家と自由国家の差異がある。米は、更に新自由主義的な傾向、国際体制もトランプから回帰傾向ではないか。中国もやや自由主義傾向かと思われたが回帰だろう。そこで日本だが、自由主義国ではジニ係数も小さく米と中国の間だろう。他方、外交や国際情勢については、意識が薄かったような印象だ。

 

 世界全体では、横軸については、過度な自由主義ではなく、格差是正、競争政策や課税等も国際ルールで日本と米の間位がいいのではないか。