MOTでは社会ニーズを反映、変化する時代に対応するため、人事対応もあり、新たな科目も開発している。文科省の標準パッケージのカリキュラム科目、あるいは、アメリカMBAのコピペのカリキュラムとも差別化が必要である。他校のカリキュラムも参考に、毎年、バージョンアップしているつもりだ。この5年間、新たに導入した科目は、寄付講座以外、自身で講義を担当した主要なものは下記である。
・アドバンストリーダーシップ:似た科目に、経営トップを招き、話を聞く実践CXOケーススタディがあるが、アドバンストリーダーシップは、経営者に限らず、広くリーダーシップの話で、実践CXOケーススタディはケーススタディの中で、トップにもケースについて直に聞ける。
・実践ケーススタディ:実践CXOケーススタディと似ているが、こちらは、MOTの修了生で起業家や子会社の経営トップなど発展途上の人間に話を聞き、併せてMOTでの振り返りも議論する
・プロジェクトエクササイズ:ゼミに配属する前に、インターン的に各ゼミを回る
・フィンテック戦略:金融庁や日銀の方などからフィンテックについて聞くが、加えて、ディーリングルームでブルンバーグを使って、金融工学のシミュレーションを行い体感する
・ビジョナリー妄想:発想法やアートの重要性について学び、妄想絵を描き、発表し議論
・科学技術基礎:文系出身学生のため、多少の復習や理数系の基礎と理系発想のフレームワーク
(なお、これ以外にも、経営基礎、会計基礎、などもあるが、コア科目であったものを初心者用に分けた)
・科学技術論:AIやエネルギー等、徹底議論し、腑に落ちて自分なりに理解や解釈、評価する
・先端科学技術特別講義:理科大の誇る最先端の研究について聞き、自分なりの評価提案をする
これらの新科目を自分で考え、シラバスを作成し、少なくとも1年目は、自身がやるので、大変だが、既存科目をやるよりも、面白い。世界でも他校には全く無い独自のものだ。