2月7日13-15時前までの、投資家アナリスト向けオンライン説明会に参加、質問もした。2月8日にはIRデーがあり、各事業の詳細が紹介予定。グループ経営戦略は、綱川CEO、平田CFO、技術戦略について、石井CTOがプレゼン。質問は小生以外、セルサイドアナリストでバイサイドは無く、株主還元や11月の発表からの変化、非公開化の議論、キオクシアIPOが多く、ポートフォリオでのコア/ノンコアやR&Dについて、質問したのは小生のみ。
3分割から2分割については、本質的には問題なく、①スピンオフまでの期間が長い、②ガバナンス上、3社もあるのは困難、等は、頷ける。非上場化の議論もあったが、株主との対話で、現在の2分割案が最善との見解。3分割は、キオクシアの価値をガラス張りにしたい意図もあったようだ。キオクシアへ早期IPO要請だがベインの判断だとコメント。デバイスCoについては、今回、半導体だけでなく、NFTやHDDも明確になり、既に発表されたパワー半導体投資もあり、期待したいが、IPOに関しては、新株発行はない。
問題は、ポートフォリオだが、縦軸を注力領域との関係性、横軸をROICととった場合に、第一象限は、発電、水、社会、防衛、自動、DXとデバイスCo、第二象限が水素、SCiB電池、送配電、再生可能エネ、鉄道、モータ、第三象限がテックの中のプリンティング、第四象限が昇降機、空調、照明、テックのリテールである。ここで不明なのは縦軸であり、カーボンニュートラルにも関係があり、空調も昇降機もビルの重要なインフラであるのに、ノンコアというのは理解できない。また、これらは東芝が強く、プラットフォーマ型ビジネスモデルが可能であり、重電などと関連できる。以前から、それ故に、ファンドや他社が欲しい事業であるのだが、残念だ。メディカル事業と同様、大きな可能性を秘めていた。要は、今回、外出しの事業は、グローバルビジネスであり、残すのは官公需含め内需である。換言すれば、経産省など国家にとって重要であり、政策関与が大きい。確かに、カーボンニュートラルや国土強靭化への注力は解るが、将来のグローバル展開やプラットフォーマ型への移行の芽を摘みらないことにならないことを望む。