日本のMBAや経営学アカデミック

日本におけるMOTと、MBAや経営学アカデミックを比較して、その顕著な方法論アプローチの差は、前者が理工系あるいは実践的であるのに対し、後者が理論的と言いたいが、米アカデミックのコピペ輸入主義の差ではないか。

 論文の章構成において、MOTあるいは理工系に比べ、MBAあるいは文系は、先行研究が極めて多いが、驚くべきことに、日本におけるケーススタディでも、日本企業を直接リサーチするのではなく、米アカデミックが日本企業にリサーチして得た結果の「理論」を丸呑みやコピペ、更に悪いことには、その情報伝達の過程で、誤解やロスが生じ、肝心な部分が抜けて伝わる場合もある。

 クラインのノンリニアモデルは、70年代の日本の家電メーカーの調査の結果であるが、その過程を知らず、結果だけが、遅延して伝わる。

 

 革新的人事モデルも、多くは日本のQC活動を評価したもので、違うのは能力給だが、そこだけ伝達過程で落ちて、伝わる。