最近、理文融合が叫ばれ、研究イノベーション学会では、電気電子4学会と連携が進んでいる。実際、AIやエネルギー等は、両方の知見が必要である。また、同じようなテーマが、理系学会でも文系学会でも論じられており、さっと眺めただけでは、どこの学会か不明である。
ただ、よく見ると、違いはある。理系学会あるいは、理工系の方が論じると、概念図が多く、文系は、文章ばかりであり、発表でも、キーワードの羅列が多い。あとは、統計分析の要約がある程度だ。
内容は、イントロの社会動向、市場動向、技術動向があり、先行研究紹介等の上で、仮説検証の中で、立場に応じ、技術の詳細や経営経済分析があるわけだが、理系では、経営戦略や収益性競争力の視点が欠け、文系では技術の鵜呑み引用が目立つ。また、何れも、技術の業界構造や収益性競争力への影響や、具体的なビジネスモデルが薄い。