半導体の国際競争での盲点

アニュアルレポート、米FORM-10K等の公開情報から、TSMCUMCSMIC、インテル、アナログデバイセズと国内半導体の競争比較を試みた。

 もちろん、TSMC等はファウンドリであり、インテル等は、IDM、インテルはファウンドリも始め、アナログデバイセズはファウンドリを使っているため、ビジネスモデルは異なる。いずれも、営業利益率は30%程度と高いが、ファウンドリは、Dep20-25%、粗利が50-70%R&D10%弱、他SGA5-10%だが、IDMは、Dep10-15%で、粗利60-70%R&D20%SGA10%といったところだ。このビジネスモデルに応じて、開示内容、訴求ポイントが異なる。

 

興味深いことに、一番開示がいいのが、SMICであり、他には無い詳細なR&Dの内容、人員についてもある。UMCは良くない。インテルは豊富だが生産に関する開示が少なく、計算分析しにくい。ただ、いずれにしても、日本企業と比べ、遥かに親切である。