ソシオネクストが上場する。富士通からカーブアウトされてから、注目してきて、何度かコメントし、CEATECでは、必ず、ブースにも立ち寄り、オフィスにも何度か見学した。そろそろ、タイミングかと思っており、世界でも日本でも、半導体が注目されている中で意義深い。
熊本のJASM、ビオンド2nm会社などの国内ファウンドリが期待されるが、日本でファウンドリが弱いのは、ファブレスが弱いことと裏腹であり、この上場は、ファウンドリにもプラスであろう。主力事業は、自動運転や5G基地局等であり、7nm製品の売上も増えている。現在は、TSMCが主要な外注先だが、将来は、国内ファウンドリのユーザーになるだろう。EDAの担い手としても期待したい。
ファブレス企業としては、メガチップスが近い規模だが、ソシオネクストは1000億円を超え、国内最大となる。粗利60%弱は、グローバル水準に近いが、SGAも50%、うちR&D費が40%近く、OP率は10%以下となる。営業利益水準はメガチップスと同等である。メガチップスは粗利が20%、SGA10%であり、日本的ファブレスである。