リーダーシップの種類とネットワーク科学における中心性概念の関係

人文社会科学では、様々なリーダーシップが定義、分類されてる。

社会科学者である三隅のPM理論に基づくリーダーシップは、4種に分類され、PM型:P(目標達成機能)M(集団維持機能)も強い、理想的なリーダーシップ。Pm型:P(目標達成機能)は強いが、M(集団維持機能)は弱いリーダーシップ、pM型:P(目標達成機能)は弱いが、M(集団維持機能)は強いリーダーシップ、pm型:P(目標達成機能)M(集団維持機能)も弱い(リーダーシップが機能していない)としている。

ダニエル・ゴールマンによる6種類のリーダーシップスタイルは、ビジョン型リーダーシップ、コーチ型リーダーシップ、関係重視型リーダーシップ、民主型リーダーシップ、実力型リーダーシップ、強制型リーダーシップ、である。

クルト・レヴィンの3種類のリーダーシップは、専制型リーダーシップ、民主型リーダーシップ、放任型リーダーシップ。

 この他、多くのリーダーシップが定義されている。何となくは、わかるが、実際には、そんな単純なものではないだろうし、1人の人間でも、多様な側面を持ち、時間と共に変化するだろう。

 リーダーシップとは異なるが、組織における中心とは何かに関連して、中心性の知見が、ネットワーク科学には存在する。 次数中心性、近接中心性、 媒介中心性、固有ベクトル中心性、ページランク中心性である。これらの中心性と、リーダーシップの種類は関連している。誰が、組織や人間関係での中心か、というのはリーダーシップの累計に関係がありそうであり、より客観的な示唆を与えるのではないか。

 

 関連する先行研究はあるが、上記のリーダーシップとの紐づけはされていないようである。