これまで長らく、小中高はもちろん、大学においてさえ、学生募集は、それほど重要な仕事ではなかった。国公立では、意識すら少なかったのではないか。私学では、重要な問題だが、理事会や学長等の仕事の仕事であったろう。しかし、少子高齢化の中で、大学は淘汰され、学生確保、特に、如何に優秀な学生を集められるかが存続を決める。私学は尚更である。
そして、本来、教育理念があり、そこでターゲットとする学生と、カリキュラムの内容は、リンクすべである。実際、大学まで、あるいは、学部までは、文科省が標準を作り、それから逸脱するケースは少ないだろう。
これに対し、ビジネススクールは、独自の理念の中で、期待する人材のポリシーがあり、それに対応するカリキュラムがあり、多様だろう。ただ、MBAとMOTはやや異なり、世界で広がっているMBAは、標準的であり、カリキュラムでの差別化余地も大きくない。