半導体デジタル会議は、半導体とデジタル産業(DCやコンピューティング等のインフラ、ソフトウェアや応用)が中心だが、蓄電池もある。さらに、今回、複合機とMLCCが取り上げられたことは興味深い。
複合機は、メカトロ、光学、化学、ソフト等の広範な摺合せにより、日本が強いが、市場は飽和、多くの企業がひしめいている。東芝傘下の東芝テックもある。最終製品は、成熟だが、要素技術は、国家安全保障の鍵になるかもしれず、業界再編で、中国企業等に技術が流出するリスクがある。
MLCCは日本が強い電子部品の一つだが、SEMCOやYageo等、アジア製も追い上げている。村田製作所の中国拠点は、技術漏洩リスクも指摘されている。台湾有事や朝鮮半島有事の場合は、サプライチェーンの混乱や拠点接収リスクもある。