モノであれ、コトであれ、商品であれ、サービスであれ、もし、ユーザーの要求を正確に定義できれば、それが全てといえるだろうか。それは、あくまで最低のスペックであり、狩野モデルの「当たり前品質」に相当する。しかし、シェアや売行きに影響を及ぼすのは、「一元的品質」「魅力的品質」「無関心品質」「逆品質」等である。その品質はISO等のテストで確認され、ある意味、テストが品質を決める。
これは、まさに入試や単位認定と同じだ。大学は卒業生に学士の資格を与えるが、それは、単位数や卒論等の成績で決まる。そのプロセスは、どうであれ、テストで一定の点数をとり、合格すればいい。しかし、その過程で、深く学ぶ場合も、一夜漬けで山があたった場合でも、変らない。本来、そのプロセスも含めてみることで、学生の実力や潜在能力がわかるが、あくまで、結果である。