MOTでの新科目挑戦~人事と組織とエコシステム等

MOTでは、産業界との対話を通じて、社会ニーズに対応すべく、毎年、新科目を導入してきた。この4月からスタートする新MOT3.0のカリキュラムでも、幾つかの新科目を試みる。

 一つは、人事系であり、CXO的知見を体得する教育領域での目玉である。これまでから、企業派遣元の経営者からも要請があったが、構想3年、試行錯誤を経て、挑戦する。人事は、ジョブ型、働き方改革など話題は多いが、日本のビジネススクールでも意外と少ない。アカデミアは現場から乖離し、現場では各社毎で異なる上、秘匿性も高く、日米欧の文化も歴史的背景も異なる。

それゆえ、選択科目の「イノベーションを創る人事戦略」では、一人の非常勤講師等によるのではなく、日米欧の企業で経験がある若林がファシリテーターとなる。まさに、あれこれも満載だが、まず挑戦して、今後改善していきたい。

もう一つは、R&Dマネジメントやイノベーションマネジメントだが、CXO的知見というよりも、グラデュエーションペーパーを書く際に共通のテーマについて、授業で共有する。ある意味、教科書すら無く、最新の論文や事例を共に研究するというものだ。