ローム決算~パワー半導体に関心

ロームの決算説明会が5109時からオンライン開催、松本社長、東専務、伊野CFOなど。質疑は、市況や業績もさることながら、パワー半導体に関することが多い。

 2022年度通期業種は売上52005078億円、OP900923億円、NP800803億円、EBITDA14851484億円と利益が上方修正。

半導体市況全体は厳しかったが、パワーは好調であり、車、産機は予想通りで堅調だった。セグメントでは、LSIが売上2337億円、OP481億円(20%)、ディスクリート売上2122億円、OP345億円(16%)、モジュール売上343億円、OP42億円(12%)、その他の売上276億円、OP50億円(18%)、であり、LSIがディスクリートをOP率で上回ったのは久しく見ない。

 2023年度は、売上5400億円、OP750億円、NP700億円、EBITDA1590億円と増収減益ながら、EBITDAは増益、CAPEX1600億円と前年の1261億円から増加で、Dep276億円など固定費増426億円がある。年間の月次売上トレンドは4月、5月は前年比低いが、6月以降前年並み、9月からは大きく伸びる模様。在庫は、トランジスタやダイオードは1ヶ月分減らすが、パワーやアナログは在庫増が必要、ただ、在庫回転月数は4Qがピークの4.8ヶ月から減少へ。

 足元の受注は、クルマは堅調、産機は2022年度下期調整から、FAや再生エネ等が既に改善へ、

 中計は、2025年度の売上6000億円以上、OP20%、ROE9%以上は不変。パワーとアナログで車載向けを大きく増やす。