去る4月28日に、TDKの決算説明会がオンラインで開催、プレゼンはCFOの山西氏と社長の斎藤氏である。多くの電子部品メーカーが減益の中で、2022年度も2023年度も増益維持は興味深い。質疑は、MLCC市況や電池の動向。
2022年度は、売上2.18兆円、OP1688億円、セグメント別には、受動部品が増収増益、その内訳も、MLCC等のセラコン、アルミフィルムコン、インダクティブで、増収増益、高周波は減少減益、圧電等はクルマや産機が増収減益。センサ応用は、増収黒字化、温度圧力は増収減益、磁気は増収増益、MEMSはゲームやウェアラブル、クルマが好調。磁気応用は減収、赤字。エナジーデバイスは、増収増益、二次電池は好調、電源はEV向けでリストラ費用あり。
2023年度は、売上2.02兆円と微減収、OP1900億円と増益続く。受動部品は、9~12%増、センサ応用は7~10%増、磁気応用は2~5%増、エナジー応用は、厳しく、中型二次電池のCATLとのJV移管もあり、22~19%減。なお、中型二次電池は、厦門に生産拠点、2030年に売上5000億円を目指すようだ。