大学や企業での個別指導~大園高増研と野村総研の経験

年末年始、社会人学生のグラデュエーションペーパーの個別指導に明け暮れた。自身の経験から卒論や修論で個別指導を受け、それ故に学生に同じことをするのは当然なのだが、そうでもないようだ。MOTには、様々なバックグラウンドの教員がいるが、必ずしも、卒論や修論で個別指導を受けていない。

大学時代は3年生後半くらいから、測定や光関係の大園高増研究室に配属され、修士2年まで過ごしたが、それこそ、半田ゴテやプリント配線板の結線、ホログラムの現像、レーザの使い方、レンズやミラー光学機器のセッティングと光軸調整、ホログラム現像、製図と工作機械の使い方から装置の制作、秋葉原で半導体の購入、トランジスタ技術を見ての回路設計、プログラミング、実験の仕方、オシロスコープの使い方、論文輪読、論文の書き方、学会入会、投稿、学会発表の仕方まで、助手だった高増さんや博士課程の故加藤純一さんに、それこそ、手取り足取り教えてもらった。当時は、手を動かしたりするのが作業的でアカデミックでないと思うこともあったが、体で覚えたことは大きく、今も忘れないし、贅沢だったと感じる。文系や私学では、想像的ない指導である。

野村総研も、新人時代、先輩から寄ってたかって厳しく詰められたのも、今から思えば有難い。