日経平均が、89年12月29日の史上最高値だった3万8915円を更新した。背景は以前述べたように、「世界は日本を買えるが、欧米は中国ロシアを買えず、マネーが日本に向かう」という需給要因以外は、概ね語られ尽くされている。もちろん、NISAに関連した仕込みで、半導体ファンドなどができており、日経平均に影響が大きいTELなどが含まれて、日経平均を押上げている。需給に関しては日銀ETF買いの影響が不明だ。多くの銘柄で日銀が筆頭株主であり判断が問われる。日銀総裁は金利1%上昇なら保有国債評価損40兆円と発言しており、注目される。その他、1989年との比較などの議論もあるが、幾つか欠落している視点がある。