水面下の東芝

非上場化の東芝が中計を発表した。決算数字もあるが、セグメント開示はない。当然ながら、投資家やアナリストでなく、マスコミ向けなので、素人向けのレベルの低い内容になっており、厳しい質問が浴びせられたであろう。非上場化は煩いアナリストとの無駄なコミュニケーションコストは減るが弛んでしまわないか不安だ。未達背景を安易な成長のための先行投資、固定費増と結論づけているが、島田DX戦略の総括は無い。中身的に欠けているのは、①28年以降の姿、②セグメント別の想定資本コストがなく、ROSだけで考えている、③ベンチマーク比較、④FCFも運転資本やCCC想定、⑤R&D戦略、⑥為替前提、等である。