液晶産業の終活コスト

0年代世界を席巻した液晶産業が国内で終焉が近づいてきたようだ。シャープは1500億円の最終赤字、ディスプレイのみで832億円の営業赤字、ディスプレイ関係の減損などが1200億円近い。堺のTV向けは停止、中小型も縮小、OLEDラインは閉鎖。最終赤字が2年連続1000億円超は、同じく液晶パネルの赤字で経営危機に陥った2015年度以来8年ぶり。SDPを取り込んだのが痛かった。22年度の有報では堺は約260億円の建屋が資産計上、半導体後工程やデータ・センタ向け転換が難しければ、700人の人員も含め、更に損失が広がる可能性があろう。ジャパンディスプレイは2023年度も赤字、創業以来、10年連続の連結最終赤字を計上した。日経では「かつて半導体と並び日本の電機業界をけん引した液晶産業が終焉」と評している。日の丸液晶終焉へ シャープ大型撤退、JDI10期連続赤字 - 日本経済新聞 (nikkei.com)

様々な指摘があるが、液晶での苦戦は日本だけでなく台湾も厳しい。韓国も楽ではない。中国の一人勝ちであり、OLEDとの戦いにも負けた。