カリスマ名経営者でも後継者選びや、そのタイミングを誤る場合は多い。ジョブス、ゲイツ、グローブ、モリス・チャンも成功したとは言えない。日本では、ニデック永守氏のケースが思い浮かぶ。誰を後継にするかは、古来より世の東西を問わず国家元首や大名から個人事業でも大きな問題であり、老舗中小企業では永遠の課題だ。タイミングも難しい。経営が悪い状態では、無責任に引退する訳はいかず、良い状態で安心して花道を飾ろうとして、想いに反して、ズルズル引きずる場合も多い。
この課題については、古典も含め無数の先行研究があるが、その中で、「リレー」というキーワードで論じているのがNRI松田氏であり、タイミングは9年が最適としたが、これは経営重心論での固有周期に近い結果である。「経営リレー」論(前編)経営陣の「祟たたるメカニズム」「託すメカニズム」 (nri.com)