デジタル列島改造論の一つの狙いは、地方の活性化である。そこで、半導体とデータセンター(DC)について、乗数効果と雇用創出効果を、一般のハコモノと比べ考えてみた。
不況時の公共投資で土木建築が多いのは、乗数効果が大きいからである。建築には、多くの工事作業者が関与し動き寝泊まりし、飲み食いし、トラックがモノを運ぶ。多くの人間が仕事にありつけ恩恵を被る。しかし工事が終われば、それで終わりであり、次は20年後の修繕時までは周辺への経済効果は薄い。しかし、半導体やDCは、事前に電力線を引き、建物ができた後は、装置を据え付け、サーバーを入れる。そして、運用は24時間であり、DCでは少なくとも50~100人必要で、多くの雇用が生まれる。