円安の背景と有事

再び、為替が160円を突破、日米金利差仮説だけでは説明できず、そもそも国内の利上げは債券や弱い金融機関にマイナスだ。農中の巨額損失はその象徴だ。為替介入もそうそうできず、神田財務官も退任、さすがに、これまで「理論的には円安はおかしい」といった日経新聞の論調も変わり、長期、円安問題を捉えようというスタンスに変ったように思える。狭い金融論でなく俯瞰的に円安を論ずるべきだ。

 

同意するのは、渡辺博史元財務官の「経済体力に市場が疑問符」622日付けのインタビュー記事だ。デジタル赤字もある。「円=安全通貨」は誤解だった 渡辺博史元財務官が説く復権策 - 日本経済新聞 (nikkei.com)