今年は内外で選挙が多く、政治的な不確定要素が高まると指摘されていたが、日米では、予想以上だ。これが来年以降の対中政策にどう影響を及ぼすか難しい。
対中との関係では、輸出規制や中国生産、セキュリティクリアランス等の議論はあるが、R&Dが最も悩ましいだろう。中国生産に関しては、サプライチェーン変革もあり、地産地消で、各国の国内生産回帰でいいだろう。しかしR&Dは難しい。日本も含め多くの大学で大学院はほぼ中国人が多く、アカデミアの運営は、中国人なしには難しい。米でも多くの共同研究は中国人が中心である。さらに、悩ましいことには、実は、中国には、既に欧米が多くの拠点があるという。