改めて組織と戦略政策での一般解と特別解

 自民党の大敗で、半導体政策がどうなるか心配の声が多い。この10年、安定政権の中で、2020年前後から半導体政策は強化され、5兆円近い資金、法改正、TSMC誘致、ラピダス、その他、多くのNEDOプロジェクト、大学高専など教育研究支援、政治家や官僚、業界関係者の努力で、ここまできた。しかし、政治混乱なら、長い氷河期、あるいは逆風が吹くのか。長期で成果が出る半導体等のイノベーション政策は継続性、一貫性が不可欠であり、政権交代で右往左往し、ふらつくようでは、過去の資金も無駄になる。

 残念ながら、落選となった甘利明先生は、政権が変っても継続しイノベーションが推進される自動装置、エコシステムが重要だと何度も説かれ、そのイノベーション自動生成装置(産官学金のエコシステム)を作れば仮に自民が負けてもいいのだと、数ヶ月前、ご一緒した講演パネル討論会で言及された