GAFAMのイーロンマスクなど、テクノリバタリアンが注目している「世界を支配する10の式」があるそうだ。統計や金融で使われるものだが、これを、ネット社会で、マーケティングに使い場合も多い。
① ベイズの定理:不確実な情報に基づいて意思決定をする際の条件付き確率。
② 正規分布:多くの自然現象やデータ分布を説明する中心的な分布。
③ 回帰分析:データ間の関係をモデル化し、予測に利用。
④ ロジスティック関数:成長や拡散のモデリングに使われる。
⑤ ネットワークの中心性:ソーシャルネットワークにおける重要なノードを特定。
⑥ パレートの法則(80/20の法則):多くの結果が少数の原因に集中する現象。
⑦ ゲーム理論のナッシュ均衡:競争や協力が関係する状況での安定的な戦略。
⑧ ランダムウォーク:金融市場や物理現象の動きをモデル化。
⑨ エントロピー:情報理論や熱力学における不確実性の測定。
⑩ モンテカルロシミュレーション:複雑な問題をシミュレーションで解決する手法。
この多くは、MOTやゼミでも紹介し、ネットワーク分析は、グラデュエーションペーパーでも、毎年、お馴染みである。エントロピーやモンテカルロシミュレーション等は、今年から挑戦である。また、10の式にないのが、ベイズの定理と関係するが、因果推論ダイアグラムである。
この10の式の前に、世界を変えた17の式というものがあり、ピタゴラスの程度から始まり、ブラックショールズ式まである。
Amazon.co.jp: 世界を変えた17の方程式 : イアン・スチュアート, Ian Stewart, 水谷 淳: 本
数学と物理と応用が中心であり、①から④までは、高校までで学ぶが、あとは大学で学ぶものが多く、文系は知らないものが多いだろう。そこで、MOTでは、科学技術基礎という科目で紹介したこともある。また、⑦、⑫、⑮、⑯は、支配する10の式と関係する。
① ピタゴラスの定理(三平方の定理)
② 対数における真数の積と対数の和
③ 微分・積分
④ 万有引力
⑤ 複素数(虚数単位)
⑥ オイラーの多面体定理
⑦ 正規分布(確率密度関数)
⑧ 波動方程式
⑨ フーリエ変換
⑩ ナビエ-ストークス方程式
⑪ マクスウェルの方程式
⑫ 熱力学第二法則(エントロピー増大則)
⑬ 特殊相対性理論(質量とエネルギーの等価性)
⑭ シュレディンガー方程式
⑮ 情報理論
⑯ カオス理論
⑰ ブラック-ショールズ方程式