ラピダスと半導体政策は大丈夫か

ラピダスが立上げに向け正念場だ。3月末には経産省が8025億円の追加支援を決め、既にEUVはじめ200台以上の装置が搬入、150人体制で4月中に試作ライン稼働を本格化、夏前頃にはアウトプットが出てきて、7月中旬にはデータも出て顧客に提供できるようだ。ASMLも日本での保守メンテ要員を5倍の100人に増やすようだ。衆議院経産委員会でも、議論が始まり、一層、注目されている。

ラピダスにIBMが託す半導体製造 経済安保で白羽の矢 - 日本経済新聞

ラピダスに8025億円追加支援、4月から半導体試作開始 経産省 - 日本経済新聞

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 44日に、日経モーニングプラスに出演したが、ここでも、半導体政策やラピダスが議論になった。2月のNIKKEI半導体シンポジウムでも、枚葉式がAIでデータ収集に有利であることや短TATRUMSビジネスモデルが注目されるが、その真価を知る人はまだ少ないどころか、枚葉式がマイナスとの意見も多い。不透明感があった技術面でも少し先が見えてきたし、ビジネス面では元からそれほど心配はしていない。顧客面でも今は2nmニーズがなくとも2030年には広がることがソシオネクストの受注動向で見えており、既にテンストレントなどもあり、IBMの他、ASRAプロジェクト、ポスト5G応用がある。