カテゴリ:2017年10〜12月



31日 12月 2017
三菱電機が、去る11月9日に、アドバンストソリューション展示会を、11月22日にパワーデバイス事業説明会を開催した。展示会には参加、説明会には参加できなかったが、コメントする。 アドバンストソリューション展示会...
30日 12月 2017
12月28日に、「かわぐち心臓呼吸器病院」(http://www.kheartlung.jp/)にて、前回11月20日の続きの血管のカテーテル手術を受けた。無事成功し退院して、今、体験談ブログを書いている。前回、「血管の狭窄は3か所」と記したが、小生の勘違いで、前回は狭窄、今回は閉塞だった。狭窄は、血管が詰まり気味だが、開通はしている。しかし、閉塞は完全に塞がっている。その分、難易度が高くなるらしい。  前回は、狭窄なので、針金は通し易く、バルーンを膨らまし、ステントを入れるため、正味30分程度、カテーテル挿入も手首で済み、手術後すぐ歩いて病室に戻った。しかし、今回は、針金が通るわけではなく、血管の中の脂肪の塊に針を刺すなどして、カテーテルが挿入できるように、穴を明ける必要がある。手術に要する時間の大半は、この開通作業であり、3D画面で血管の枝葉の様子を見ながら、針金をあっちやこっちに向けて探り試行錯誤するわけだ。まさに神業だ。 それゆえ、より安全を確保するため、鼠蹊部からの挿入となる。前回は、尿瓶を当てるだけだったが、今回は尿道にチューブを挿入する。経験者は御存知だと思うが、これが、入れる時も抜くときも激痛で、抜いた後も暫くは痛い。止血対策も大変で、下半身がテーピングで固定される。陰部も、剃毛され、消毒される。手術後も、6時間は安静で動けない。医師や病院には絶対の信頼を置いているため、不安はないが、気持ちはやや暗くなる。 結果的には、パーフェクトであったが、2時間弱かかった。 手術台は固定されているが、フラットパネルのディテクタが3台、3Dで動いている。造影剤で、血流を診て確認しているのだろう。止血処理が終わったが、今回はベッドのまま、部屋に戻った。下半身はテープで固定され、左足は動かせるが、カテーテルを挿入した右足は出血の可能性があるため、動かせない。チューブが入っている尿道に痛みは多少残る。その後、院長も執刀医師も見に来てくれ、有り難かった。看護師が1時間毎に様子をチェック、血圧と止血状態を見に来てくれる。そして、術後5時間経ったのでテープを剥がしてもらい、その1時間後にチューブも抜いてもらったが、ナースが親切な上に丁寧であり、苦痛は少なかった。他の病院では、注射、血管挿入し、チューブ抜きも、痛い場合が多いが、この病院はレベルが高い。
30日 12月 2017
去る11月8日にGSユアサの決算説明会があり、次世代電池技術についても紹介された。プレゼンは、村尾社長で質疑も対応。参加し、質問もしたので、やや遅くなったが、紹介する。 業績動向は悪くはないが 次世代リチウムイオン電池技術 次世代の技術とデファクトスタンダードに向けグルーピング
30日 12月 2017
2017年に入り、全固体電池が急速な盛り上がりを見せている。全固体電池は、高容量高密度の上、安全性が高く、急速充電が可能、寿命も優れ、広い温度範囲、形状やセル設計の自由度が高い。12月13日には、トヨタとパナソニックが全固体電池の開発も含め協業を検討と発表、業界全体の再編にも波及しそうだ。TDKもIoTセンサー向け全固体電池を来春にも量産するようだ。今回の盛り上がりのきっかけとなった東工大とトヨタの硫化物系と、村田や誘電などの酸化物系があり、特性や用途は異なる。最初のブログでのコメントは、2016年9月8日のiPhone7に関連し、下記のように記した。 「全固体リチウムイオン電池は、3月に東工大が発表した画期的なものであり、現状の数倍の性能、安全性に優れ、キャパシタ特性もあり(http://www.titech.ac.jp/news/2016/033800.html)、これで村田がソニーの電池(全固体電池のフレキ化でも進んでいた)を買収したほどである。信頼性、量産性や形状の自由度などは今後まだ先の検討だろうが、EVだけでなく、多くのスマホにも採用される可能性が出てきた。特に、サムスンのギャラクシーノート7の電池爆発の件もあり、アップルのロードマップにも入ってくる可能性もあり、村田の取組みなどから、2020年より早い可能性もあるかもしれない。これによって、筐体やCPUなど総合的な設計に影響を与えるかもしれない。」 2016年9月8日 iPhone7発表2016年 9月 08日 木 続きを読む  その後は、村田、指月、太陽誘電、TDK、東芝、NEC、パナソニック、半導体エネルギー研究所などの説明会、CEATECに関連して、コメントしている。IR説明会でも、2016年は、セルサイドアナリストからは、電池といえば、EV用Libが中心で、全固体については、唯一質問をしていた。 2016年12月1日 電池討論会(11月29日〜12月1日)参加〜全体論2016年 12月 01日 木 続きを読む 2016年12月3日 電池討論会(11月29日〜12月1日)参加〜個別編2016年 12月 03日 土 続きを読む 全固体電池、トヨタが採用へ2017年 7月 29日 土続きを読む  それが、2017年後半からは、説明会でも、パナソニック、GSユアサ、村田、TDKなどでも積極的に取り上げられ、アナリストからも質問が出るし、レポートなどでコメントも出るようになった。全固体電池については、日経エレクトロニクス誌が、2012年前後からフォロー、比較的早く、その有望性を示唆、2015年2月、2016年5月に特集記事を出している。 http://techon.nikkeibp.co.jp/article/MAG/20150205/402627/ http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/mag/15/051300048/051300001/  特に今回の大きなトリガーは、先述のブログでも、触れている2016年3月の東工大・トヨタの発表であり、ここで大きくトレンドが加速化された。 こうした背景の中、2016年12月の第57回電池討論会に参加したが、1500名と過去最高の参加者を集めている。発表者数は、LiBが多いが、聴衆の数では、全固体電池の企業発表が多かった。 第58回電池討論会 ナショナルプロジェクト合同の公開セッション RISING2プロジェクト   LIBTEC(技術研究組合リチウムイオン電池材料評価研究センター) ALCA-SPRING
25日 12月 2017
東芝問題が一段落、シャープは復活という中で、ジャパンディスプレイ(JDI)と関連のJOLEDは厳しい状況が続いているが、12月に入り、生き残りをかけた発表や、資金集めが続いている。 JOLEDが必死の資金集め 裏付けに乏しく、ナンセンスな比較 1000億円の使途は JDIも負けじと資金調達   縦型蒸着に期待だが JDIとJOLEDとINCJ
24日 12月 2017
去る11月20日に、友人が院長を務める「かわぐち心臓呼吸器病院」(http://www.kheartlung.jp/)にて、血管のカテーテル手術を受けた。無事成功し退院、お陰様で、通常通りの活動をしている。多くの皆様には心配をかけましたが、改めて、御礼を申し上げ、ここで、体験談を記したい。...
24日 12月 2017
2018年の電機精密などの業界は、ここ数年の業界再編やM&Aは一段落、OLEDや5G、ADAS、AI、電池等の新技術も出揃い、体制を整えて、次の飛躍に向かうが、デバイス市況は転換、業績は、踊り場となろう(下記図で◎、○、△は予測の当否) 2017年はポートフォリオ再構築でM&A、カーブアウトが常態化、スマホから車・産機へ 最高益更新が相次ぐ...
17日 12月 2017
今年も12月13日〜15日、東京ビッグサイトで、セミコンジャパンが開催された。業界が活況であり、来場者数も、合計6.7万人強(昨年6.4万人)、セミナー受講者も1.1万人強(昨年1.0万人)。第41回目を迎える今回は「マジックが起きる」をテーマに出展者数752社、小間数1,760小間と昨年を上回る規模。 半導体は、4000億ドル超え、装置も500億ドル以上...
13日 12月 2017
12月13日 朝7時に、東芝とWDは、双方の和解をプレスリリースした。具体的には、下記の3点がポイントである。http://www.toshiba.co.jp/about/ir/jp/news/20171213_1.pdf 双方が提起していた法的措置を取り下げる。 WDからは5月の国際仲裁裁判所に東芝メモリの第三者への売却を差し止める訴訟、 東芝からは6月、東京地裁に係争で生じた損害の賠償をWDに求める訴訟である。...
11日 12月 2017
東芝の歴代トップの名前を経営重心の図の事業の上に並べてみた(赤は文系、黒は理系)。経営重心の一つの前提・仮説として、経営者であれ技術者であれ、ある事業に傾注し慣れてくると、その事業特性に適応する中で、気質も変わってくるというものだ。もともと、のんびり屋で大らかでも、短期の市況変動が激しく、数円のコストが重要なメモリ事業を続けていると、短期なリスクテーカーになるし、原子力など長期サイクルで、計画を立てる事業なら、リスク回避、じっくり型の性格になり勝ちだろう。

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