30日 6月 2018
富士通は、29日、傘下の半導体ファウンドリである三重富士通セミコンダクター(MIFS)を、台湾ファウンドリ大手UMC売却すると発表した。売却金額は576億円、2019年1月がメド。 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO32425480Z20C18A6TJC000/ http://www.fujitsu.com/jp/group/fsl/resources/news/press-releases/2018/0629.html...
30日 6月 2018
6月27日、東芝の株主総会が幕張メッセ開催され、無事、終了した。経営危機を脱した後の初めての総会だったが、出席人数は619人と去年の臨時総会を下回り過去最少、開催時間は2時間6分。減資や株式併合、定款変更、取締役選任の4つの議案はすべて可決された。なお、ヘッジファンド時代に会社で運用していた当時を除き、自身は個人その他でも、東芝の株主ではなく、売買も全くない。ただ、過去30年、東芝への想いと、経営について悩み考えた時間は、経営陣や上位株主以上だと自負はしている。 事前には、マスコミや識者から、「外資ファンドから、メモリ売却中止提案、経営陣も選任しない」など可能性が示唆されていたが、それどころか、綱川氏などには労いの声もあったという。https://www.nikkei.com/article/DGKKZO32423190Z20C18A6EA4000/ 実際、取締役選任議案で、綱川社長、平田CFOなど難局を乗り切った経営陣には、賛成比率が85%だった。社外役員も同様だが、池田氏は73%、小林喜光氏75%とやや低い。4月に就任した車谷CEOは、63%だった。http://www.toshiba.co.jp/about/ir/jp/stock/pdf/tsm179_extra.pdf 3年間の取材・説明会参加は50近く、ブログも100数十、数十万字、すっかり変わった東芝 これで、2015年4月末の決算説明会延期から端を発し、不正会計、財務危機、上場廃止リスク、ガバナンスなど、東芝問題は、3年を経て、一段落となった。この間、ポートフォリオでは、WHなど海外原発、メモリ、メディカル、白物家電、TV、PCと、多くのコア事業がカーブアウトされ、80年代前半の姿に戻った。また、この20年、これらの事業にも関わった西室氏も、西田氏も、亡くなられた。当時は、シャープ問題が大きな話題となっていたが、それ以上に多くの教訓を残した。 今後は、本体の成長戦略と、メモリ社の発展が課題となろう。トップ人事や、R&Dのあり方、更なるポートフォリオ改革もあろう。 https://www.circle-cross.com/2015/04/06/2015年4月6日-東芝-水素インフラ事業説明会-消化不足/ https://www.circle-cross.com/2015/05/16/2015年5月15日-東芝の不正会計リスク/ この間、説明会参加や取材も50近く、東芝に関する直接的なブログは、100数十件、数十万字に及ぶ。改めて、勉強になった、というのが実感だ。 その中で、当初の5月頃、抱いた最悪は「WHに関する粉飾で、1兆円規模か」という直感、また、「メモリ事業の価値は1兆円以上、本体と経営重心視点でも、異なるから、カーブアウトすべき」という提言や考えが、方向性の上では間違っていなかったのは感慨深い。 もちろん、この難解な多次元連立微分方程式を解いたのは、綱川氏以下経営陣や、銀行や証券、役所なども含めた関係者であり、心から敬意を祝し、労いたい。 実際には、紆余曲折、水面下では色々あったことは、垣間見えている面もあるが、シャープに関して、鴻海や産業革新機構との件と同様、殆どのコンセンサスと異なった意見・予想であったが、相対的には、数少なく正しい見識だったと誇りたい。
30日 6月 2018
去る5月15日の決算説明会に参加できなかったので、6月中旬にIRにフォローしたので報告したい。 業績は3期連続で最高を更新...
25日 6月 2018
去る4月26日のオムロンの決算IR説明会で、宮田CTOが技術経営強化について説明があった。 https://www.circle-cross.com/2018/05/28/オムロンの決算発表-4月26日-と宮田ctoによる技術経営強化/...
24日 6月 2018
日経報道によると、世界でAIの専門家の争奪戦が過熱、自動運転や顧客データの解析、音声認識や顔認証システム、デジタル化が進み、AIに精通した技術者が求められ、世界では70万人のAI人材が不足という。https://www.nikkei.com/article/DGKKZO32164560T20C18A6MM8000/...
24日 6月 2018
有機EL討論会での特許庁審査第一部の中山氏のプレゼンの概要を記す。中身は、平成29年度特許出願技術動向調査報告書である。日本を含む5大特許庁への6年間の特許出願を対象に行った有機EL装置の技術動向調査であり、フレキシブル化を課題とする出願急増、材料分野の発光・輸送材料(特にTADF)、基板・封止材料の出願が多い。成膜では、韓国・中国は乾式(蒸着)、日本は湿式(印刷)だが、やはり、韓国が、デバイス、材料、装置で強い。https://www.jpo.go.jp/shiryou/pdf/gidou-houkoku/h29/29_02.pdf これをヒントに、原典の報告書を見たが、絶望的な状況である。中国の台頭も予想以上、また、論文発表でも日本は厳しい。
24日 6月 2018
有機EL討論会でのJOLED野田氏のプレゼンとコメントを記す。多くは、HPや過去の説明会と同様で業界では既に知られている内容だったが、一部、興味深い話もあった。...
23日 6月 2018
第26回有機EL討論会が、6月21、22日に、日本科学未来館で開催され、21日の午後の、サムスン、JOLEDの講演、22日午前の特許庁による有機EL装置の出願動向調査の講演に参加した。 全体的には、TADFなど材料系、劣化機構、膜などの評価解析が中心。発表は、九大6、北陸先端大3、大阪府大2、千葉大2、山形大2、以下、京大、愛知工大、NHK、信越化学、ミヨシ油脂など。...
22日 6月 2018
クルマの中期の大きなトレンドは、EV化とコネクテッド化である。また、シェアリングエコノミーの影響もあり、更に、景気サイクルの波を超えて、メーカーは巨大化すると、リカーリング型(チャリン、チャリンと収入)を志向する。この中で、クルマメーカーはどうなるのか。...
18日 6月 2018
去る5月22日に、ソニーの中計発表とIRデーが開催、所用で参加出来なかったが、一部、リアルタイムで視聴、残りもHPで後日視聴したので、まず、吉田新社長の中計について、報告する。吉田氏のプレゼンの後、新CFOの十時氏、新CTOの勝本氏、CSRの今田氏も登壇して、質疑。...